民間賃貸からURに引っ越したら、グレードを上げても出費がかわらなかった話

引っ越して家賃がオトクだった話がはてブに上がってきてたので、今年の頭頃に引っ越した自分の体験を書いてみる。

東京の賃貸契約の慣例はも少しスッキリさせた方がいいとホントに感じた話。特定を避けるため多少は脚色してあります。

私が引っ越したのは、引っ越す前も後も東京23区内で、新宿まで10分ちょいで駅徒歩もほとんど変わらない。駅周辺の家賃相場もあんまり変わらないので今回のような比較にうってつけだ。

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<引っ越す前の部屋の状況>
民間の賃貸アパート。木造30平米、幹線道路のすぐ近くで昼夜関係なく大型トラックが通行。トラックが通ると家が揺れる。車の音がうるさくて耳栓して寝ていた。壁も薄く、隣に住む男がヴィジュアル系バンドの人なのか裏声の唸り声のような歌(練習?)とか彼女とのケンカの声(大声で内容がわかる。)がたまに聞こえてくる。共益費とってる割に汚い廊下などの共用部分、水回りや窓、ふすまは古くガタついていてエアコンはナシ。日当たりだけは抜群に良かったが隙間風で冬場は寒い。秋口からエアコン稼働。ベランダ狭し、外洗濯機。

引っ越す前の家賃状況は以下のとおり。
家賃9万円(+共益費5千円)
礼金9万円
敷金13.5万円
仲介手数料9万円
鍵交換2万円
保険2万円
更新料9万円

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<引っ越した後の部屋の状況>
URの賃貸団地。鉄筋コンクリート造35平米、団地群の真ん中あたりで静か!隣人の声もほとんど聞こえない。綺麗な共用部分、水回りや窓、ふすまなど綺麗。新しい建物のためか断熱がしっかりしてて、部屋に入ると外との気温の差をはっきり感じるほど。いまだにエアコン使ってないしまだまだエアコン無しでイケそう。ベランダは広く部屋の中に洗濯機置場がある。

引っ越す前の家賃状況は以下のとおり。
家賃12万円(キャンペーンでフリーレント2ヶ月)
礼金ナシ
敷金ナシ(敷金24万円しっかり預けるけど、URはほぼ全額返ってくる事が過去2回URから退去してて経験上わかってる。)
仲介手数料ナシ
鍵交換ナシ(無料でやってくれる)
更新料ナシ
保険3,000円(都民共済に自分で入った。)
引越し代4万円

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今後2年間の合計額を計算してみたら・・・
引越し前の部屋272.5万円。引っ越した後の部屋268.3万円・・・あれ??
更新料については悩んだけど引っ越さないと払わなきゃならないので「今後の」2年間の比較として入れておいた。その代わり引越し代を入れておいた。
あと実は敷金についてはほぼ全額に近い形で請求されたので上記のように書いたが、国交省ガイドラインを主な武器に色々と細かい資料をまとめて交渉。結局5千円に。(コレはコレでどーなのよと。とりあえず吹っかけてみるか。って感じなのか。舐めてるとしか言いようがない。)できればしんどい交渉はしたくないので計算に入れる事にした。

なので敷金の返還交渉や保険関係で動かせる可能性がある部分をどうするかで多少数字は変わってくるものの、引越し後に大満足である事には変わりない。専任媒介も視野に入れて探したけど結局そんなに選べるほどたくさん見つからないし、家賃以外の細かい所でどんどん数字が膨らんでいく事に変わりなかった。家賃だけ見たら3万近く上がってるけど、意外と計算してみるとこんなもの。もちろん何年も長く住む事を前提にしたら変わってきますが、額面のインパクトに比べて意外と出費額が反転するタイミングは遠い印象。

余談だけど、引っ越してから新聞屋の勧誘がほとんど来なくなった。引越し前は月一ペースで来てたのに。