ワルいい話

「仏具店主、死んだオヤジに似てる」で強盗断念


 京都府五条署は17日、京都市伏見区、無職中村日出男容疑者(60)を強盗予備容疑で逮捕した。


 金を奪おうとガソリンなどを持って仏具店に押し入ったものの、店主(72)が27年前に亡くなった実父と似ていて思いとどまったという。

 発表では、中村容疑者は12月1日、同市下京区の仏具店内で、ガソリンなどが入ったペットボトル2本と、配線を施して爆発物に偽装した箱を、手持ちの紙袋に入れていた疑い。

 帽子とマスク姿で来店して約10分間、ほとんど話さず仏壇などを見て立ち去ったが、店内に包丁が落ちていたため店主が110番。五条署員らが店の近くで中村容疑者を見つけ、銃刀法違反容疑で逮捕していた。

 中村容疑者は「借金の返済のため強盗しようと思ったが、店主を見たとたん、オヤジの顔が思い浮かび、やめた」と供述しているという。

(2009年12月17日19時15分 読売新聞)