正しいとは言えない。けど好きだ。−『ぼくらの』
概要を知りたい方に素晴らしいまとめ↓
鬼頭莫宏『ぼくらの』:
http://lapis.blog.so-net.ne.jp/2008-02-04-1
素晴らしい書評は以下↓
メルマガ「週刊ビジスタニュース」(ページ途中「紙屋高雪「マンガから聞こえるナショナリズム」[特別寄稿]」中):
http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3309
「いい加減にしろ!」、鬼頭莫宏『ぼくらの』批判:
http://d.hatena.ne.jp/uedaryo/20090217/1234842419
「「いい加減にしろ!」、鬼頭莫宏『ぼくらの』批判」について、エントリの執筆者uedaryo氏は本書を読んではいないとの事。なのにこの的確な批判は驚きwエントリ下のコメント欄も充実しているので是非読んでもらいたい。
ただ、僕自身はこの作品が大好きだ。
確かに思考停止させる危うさを孕んでいる事や、この作品の世界設定についてのグロテスクさや悪趣味さについても否定できないとは思う。
しかし、コメント欄でhorai551氏が言うような、
現実の世界では本当に「仕方がない」殺戮などめったにないし、また「仕方がない」を極力認めず、「仕方がない」範囲を狭めていくことでしか平和はありえない。
という答えをこの作品のグロさから引き出すことは可能だと思うし、エンターテイメントとして過剰になされた世界設定を自己に引き込む時に小さくまとめて、自分の持っている「大事な存在」を日常の中でよく意識し大切にする動機にはなると思う。
- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/06/30
- メディア: コミック
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