アートの価値は−『Wall and Piece』

banksyが何者かは以下↓
wikipedia:バンクシー

どんな作品かは、画像検索でたくさん見つかります。まずは見て頂いた方がいいかと。↓
google:image:banksy

バンクシーのホームページもあるみたい↓
http://www.banksy.co.uk/index.html


バンクシーの落書きには「あるべき世界の理想像」が込められている。
落書きは「非合法」です。しかし、「合法」「非合法」を創り出す社会そのものを是としない場合、「あるべき世界の理想像」を主張し、多数派になり新たな「合法」「非合法」を創り出すしかありません。

その手段を、本人は「現在の合法」であることを価値とするでしょうか。この問題は以前の
《信仰》VS《信仰》−勝間氏とひろゆき氏の討論:
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20100506/1273134695
と似た議論になる。


しかし、暴力に訴えるような前時代的なものでなく、自分の主張を社会に訴えるにあたってレベルの高いアートで挑むところが非常にいきだ。
いき−『小太郎の左腕』『「いき」の構造』:
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20100511/1273526554


自分はどういう社会を是として、どう発信していくのか。芸術としてのレベルの高さに驚くとともに、画集なのに非常に考えさせられる一冊だ。

Wall and Piece

Wall and Piece