ねずみ講的成長戦略−『「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる』

素晴らしい書評は以下↓
「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる:
http://d.hatena.ne.jp/ikuo5710/20091008/1255020203

年功序列型賃金」→時代遅れ→「成果主義」→失敗→では次の人事評価制度は?という質問に明確に答える良書。
それはまさしく、会社全体が協力して能力を高め合う仕組みを人事評価制度で実現すること。


ちなみにタイトルにつけた「ねずみ講的成長戦略」とは商品をネズミ講的に売っていくことではない。社内の人間に対して、スキルをネズミ講的に拡げて行くことが最大の戦略である。という意味です。著者はネズミ講という表現は使ってないけど。


会社の評価制度が、いかに会社の目標と社員のモチベーションのズレを引き起こしているのかが明確にわかる。タイトルからは挑戦的で売らんかなな臭いがしてしまうが、実例をたくさん挙げて説明してくれることで、地に足の着いた印象と高い倫理意識を感じられた。


例えば残業について、「残業手当がついても給料はかわらない」の意味がわかるでしょうか。人を雇う側の人だけではなく、自分の会社の評価制度に納得がいかない「雇われる」側の人も必見。

「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる (幻冬舎新書)

「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる (幻冬舎新書)