差別化という同質性からの脱却−『ビジネスで一番、大切なこと』

素晴らしい書評は以下↓

書籍 ビジネスで一番、大切なこと:
http://yaokou.cocolog-nifty.com/yaotyan/2010/09/post-1069.html

読むべき1冊 『ビジネスで一番、大切なこと』:
http://nedwlt.exblog.jp/15044880/

ビジネスで一番、大切なこと:
http://ikadoku.blog76.fc2.com/blog-entry-985.html


消費を探求する「マーケティング」のお話。以前の消費についての記事がなかなか好評だったので本書をご紹介。本書は前の記事と違って売る方について。

消費について↓
消費だって仕事と同じように誇りを持つべき。:
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20101129/1290983460


本質的な差別化とはなんなのかというテーマがメイン。自分の働いている会社やその商品は、口当たりのいいブランディングやプロモーションの中で、一見差別化を押し出しているものの、実際は他社や他製品に埋れてしまってはいないだろうか。そして、その問題意識は個人にも適用できるとも思う。自分のキャリアは?恋愛関係は?


極端に還元化された最近のビジネス書に対して、微妙なニュアンスを語ることで、マーケティングの研究者が何を考えているのかを知り、何かを考えさせる好著。途中に差し挟まれるエピソードも唸るものが多く感じました。

「引越し」
身体が弱ってきた母を、すぐ駆けつけられる場所に引っ越してもらおうと考えた息子と娘が考えた。しかし、母は今の家が気に入っていて、引越しには不安があった。
そんな時に息子と娘が考えた引越し祝いのアイデアとは・・・


「授業の課題」
ある高校の先生が、生徒全員に「他の生徒と異なる存在になること。」という課題を出した。目的は、生徒たちの本当の姿をお互いに見せ合うことだった。課題発表当日、差別化の本質が一人の生徒によって明らかになる。


しかし、本書のタイトルやら装丁はどうにかならなかったのか。内容に沿った、「本質的な差別化」が取られていないように感じた。この内容だからこそ、強いイメージを叩きつけて欲しかった。

ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業

ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業


<本書に登場したブランド・商品一覧>
ウェスティンホテル
http://www.starwoodhotels.com/westin/index.html
「グーグル」
http://www.google.co.jp/
IKEA
http://www.ikea.com/
ジェットブルー
http://www.jetblue.com/
「In-N-Outバーガー」
http://www.in-n-out.com/
ソニーAIBO
http://www.sony.jp/products/Consumer/aibo/

SONY AIBO(ERS-311B/C)

SONY AIBO(ERS-311B/C)

「プルアップス」(おむつ)
http://www.pull-ups.com/NA/
シルク・ドゥ・ソレイユ
http://www.cirquedusoleil.com/en/welcome.aspx
Swatch
http://www.swatch.com/
amazon:Swatch
「ALLESSI」
http://www.alessi.com/en/
amazon:ホーム&キッチン:ALLESSI
「MINIクーパー」
http://www.mini.jp/mini.html
レッドブル
http://www.redbull.com/
レッドブル エナジードリンク 250ml×24本

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ビルケンシュトック
http://www.birkenstock.com/index_gr24.php
amazon:ビルケンシュトック
「マーマイト」
http://www.marmite.com/
BAPE
http://www.bape.com/
amazon:BAPE
「ホリスター」
http://www.hollisterco.com/
amazon:ホリスター
ベネトン
http://www.benetton.co.jp/
amazon:ベネトン
「アップル」
http://www.apple.com/
amazon:アップル
ハーレーダビットソン
http://www.harley-davidson.com/
amazon:ハーレーダビットソン
「ダヴ リアルビューティー
http://www.mydove.jp/
amazon:ダヴ