本から知識を搾り出す方法

他人の読書スタイルを聞いていてモッタイナイと思うことがある。

それは書評を読まない事。

モッタイナイ読書をしている人はこんな人。


1)本選びの基準が、ネット書店とかリアル書店とかのランキングしかない人。
  売れているから良い本なのかというと、それはちょっと早とちりである。
  もちろん良い本だからこそランキングが上がるパターンもある。が、
  本当に自分がお金と時間を投じるべき本を選ぶには大雑把すぎる。


2)本を読んだ後に読みっぱなしの人。
  特にビジネス書とか自己啓発書とかについて、
  本を1冊読んで、「よっしゃ!やってみよう!」になってる人。
  もちろん、そんな気持ちにさせてくれる本はその点について良書ではある。
  しかし、著者も一人の人間で、しかも他人なのである。
  その本だけで網羅すべき事をすべて押さえられている訳ではないし、
  自分とは能力も性格も違う他人と、同じ方法で、しかも2番煎じの方法で、
  そうそううまくはいかない。続かない。


ではどうすればいいのか。


1についてはまず、気になる本を見つけたら書評を複数読む。そして自分にとって本当に価値があるかどうかを判断しよう。意外と陥りやすいのは、自分の言いたい事を代弁してくれるような本に引っかかってしまうこと。よく理解している内容で、対象の本から新しい知見を引き出せる可能性が薄いのに、なぜか読みたくなってしまう。自分の意見を、より上手に他人に説明できるようになりたいという気持ちが働くのかもしれないが、それは、アウトプットによって鍛錬すべきと思う。そのほうが、自分の考え方の穴も見つけやすい。


2については、書評を読んで、読んでる最中に気がつかなかった大事なポイントを押さえよう。欠点や、補完すべきポイントは必ずある。さらに、本というのは、他の本などと一緒に読むとシナジー効果を発揮するものがある。そういう本がないかもチェックすべき。また、他人がその本に触れて何を引き出すのかを観察し、自分と比較して、思考のクセをチェックする。


読書術はいろいろあれど、コレは簡単な事なのでオススメ。
加えて、この一連の作業をすれば、必ず読みたい本がまた見つかります。


さて、では誰の書評を読むべきか。自分の書評・・・というか感想文は非常にショボい(そして冊数も少ない)ので、この表の中の人を参考にしてほしい。↓
http://d.hatena.ne.jp/toshii2008/20081231


私は特に、上記の表の中の人なら、
「404 Blog Not Found」
http://blog.livedoor.jp/dankogai/
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」
http://dain.cocolog-nifty.com/
「俺と100冊の成功本」
http://blog.zikokeihatu.com/
が好き。


上記の表以外にも、
紙屋高雪
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/
桜井晴也氏
http://kizuki39.blog99.fc2.com/
松岡正剛
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html

が素晴らしくて涙モノです。是非。

または書評サイトに行ってみるのもいいかも。
「本が好き!」
http://www.buzz-pr.com/book/menu/
「BookJapan」
http://bookjapan.jp/