個人から見た集団との付き合い方

http://anond.hatelabo.jp/20090708104839を読んで。

元記事のいうブラック社員の思考回路はこんな感じなんだろうと思う。↓
http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20090617/1245247005
http://d.hatena.ne.jp/koheko/20090617/p2

確かに日本の末端労働者は労働市場の中でのダンピング競争でボロボロになっているように見える。
きっと、好きなことを仕事にしたいといって、自分探しを延々とする人は、「どんな会社に就職しても、過労死するほど働かされるんだから、せめて夢中になれるものじゃないと人生痛すぎる」と考えているんだと思う。
積極的な意味での自己実現欲求から来る職業選択ではなくて、あくまで逃げを打っているに過ぎない。だから、『amazon:自分探しが止まらない』んだろう。この本には、どうやって逃げ切るのかを模索している人たちがたくさん出てくる。

しかし自分の生まれた社会からは、そうそう簡単には逃げ切れない。高橋歩などといった、逃げ切った人が本を出してよく売れるのは、逃げ切ることの難しさの現れだと思う。卵な僕たち一般人には、システムという壁は飛び越えるには高すぎる。(http://d.hatena.ne.jp/sho_ta/20090218/1234913290

んでは壁の方に働きかける方向はどうだろうか。これもまた難しいが、仮に、劣悪な労働環境を厳しく取り締まって、ほぼ全ての会社が労働基準法どおりの労働環境を提供した場合どうなるのだろうか?途上国に仕事が逃げてしまうのだろうか。確かに、この記事↓
http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20090225/1235533708
を読むと、日本の社会インフラのオーバースペック差を埋めるためのダンピングなのかも知れないなぁ。自覚していないだけで、不相応な社会レベル・生活レベルを維持するためのツケを払わされているのかもしれない。
目指すべきは『amazon:定常型社会』なのだろうか。その場合は生活レベルってどのへんに落ち着くんだろう?ちゃんと軟着陸できるんだろうか?


でもまぁ、まず自分達に必要なのは、システムばっかりに解決を求めないで違う目的や思想を持った人達の中で仕事をしたり生活をするんだから、その都度お互いの落とし所を適切に決められるコミュニケーション能力なんだろうな。


ところでオマケに面白いゲーム。社畜度診断。↓
http://www.syachiku.com/index.html


自分探しが止まらない (SB新書)

自分探しが止まらない (SB新書)

定常型社会―新しい「豊かさ」の構想 (岩波新書)

定常型社会―新しい「豊かさ」の構想 (岩波新書)