結婚ってなんなんだ‐『フロン』『フランス父親事情』

すばらしい『フロン』の書評
http://magic-prog-papa.blogspot.com/2009/05/blog-post_9789.html
http://d.hatena.ne.jp/rararapocari/20070723/Fron


すばらしい『フランス父親事情』の書評
http://yasuyuki.vox.com/library/post/fathers-in-france.html
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51062685.html
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20080629/1214749207


結婚式についてこんな問題が話題になっていました。


以下冒頭部分コピペ↓
■結婚式
僕には少し前に入籍を済ませた妻がいて、結婚式を計画している。
僕には妹がいて、彼女には1歳前後の赤ちゃんがいる。
妹は僕の結婚をとても喜んでくれていて、旦那さんと赤ちゃんと3人で行くからね、式を楽しみにしているよ、と言ってくれた。
これに妻が難色を示している。


さらにお読みいただきたい全文は以下↓
http://anond.hatelabo.jp/20091022141906


上記の結婚式の問題は、お互いが「価値観」を持ち出した以上、感情について量的な比較を拒否することだから解決は難しいだろう。でも今こだわっている価値観は、しばらくのうちに変わっていって、「あんな小さな事にこだわって、もったいないことをした」と後悔する場面が訪れるかもしれない。と思うと、本当に難しい。


結婚は家庭をつくることをいうのだろうから、夫婦論の本からヒントをさぐってみたい。

岡田斗司夫は『フロン』の中で「家庭とは育児をするための期間限定の『職場』である」と言っている。コレを実践した著者岡田斗司夫は、本書終盤に父親の存在が家庭にとって弊害が大きいとして自ら離婚したことを書いた。その際、妻も同意している。家庭と恋愛とは別という結論に達したわけだ。


『フランス父親事情』の方も、父親とは家庭に「社会」を持ち込む存在であると言っている。
夫・父とは、妻・母に比べて、圧倒的に他者なのだなぁ。


フランスでは、出生率も離婚率も高いという状況から想像できるとおり、「子どものため」という理念を明確に意識した制度がしっかりと用意されていて、夫婦に対しては制度的なメリットをそれほど用意しているわけではない。
まさに結婚とは「生まれてくる子どものため」なのである。


日本は制度的にも社会意識的にもフランスほどの結婚に対するコンセプトを(少なくとも私は)感じない。
結婚に対するコンセプトを明確化することが上記のような問題を語るときに、出口のない「価値観水掛け祭り」から脱出するヒントになるのではないだろうか。


結婚を考える際に読んでおきたい二冊です。


フロン―結婚生活・19の絶対法則

フロン―結婚生活・19の絶対法則

フランス父親事情

フランス父親事情