追レビュー:なぜ人を殺してはいけないのか‐『13歳からの論理ノート』

書き足りなかったので追レビューします^^

なぜ『13歳からの論理ノート』をオススメするのかというと、普段、「何をもって論理的というのか?」という点が大多数のなかで共有されていないと感じるからです。
これは、「なぜ?」と聞かれたことに対してどこまで説明するべきなのか?を共有するということでもあります。


例えば、「なぜ人を殺してはいけないのか」という質問をされたとします。

この際、質問されると答えなきゃいけないテスト・試験体質の悲しい日本人のクセで、答えを一生懸命ひねり出そうとしてしまいがちですが、この「殺してはいけない」というのは広く共有されている常識です。
なので、「なぜ人を殺して良いと考えるのか」を質問者がまず説明しなければなりません。この、「説明責任がどこにあるのか」という点が意識されていない議論が多いと感じています。


論理的かどうかの線引きは、説明責任の有無のラインでもあります。なので、本書を読んでラインを明確に意識できるようになれば、議論が無意味な説明のためにエネルギーを使わない生産的なものになっていくと思います。

ぜひご一読ください。

13歳からの論理ノート

13歳からの論理ノート