「考え続ける」以外の答えを求めて−『魔女』
素晴らしい書評は以下↓
http://www.kanshin.com/keyword/667364
http://mblog.excite.co.jp/user/foucault/entry/detail/?id=6693615
本書は、短編集の形を取っていて全て素晴らしいのだが、特に第2集の「PETRA GENITALIX」は圧巻の一言。
正直鳥肌が立ちました。
全体を通しては「身体性の回復」というテーマが見える。
身体性とは何かというと、その定義自体が説明の邪魔をするようなモノでなんとも説明しにくいのだが、以下の記事が近いと思うので読んで欲しい↓
Twitterが「分からない」のは何故?:
http://455am.net/2010/03/29/twitter%E3%81%8C%E3%80%8C%E5%88%86%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%AF%E4%BD%95%E6%95%85%EF%BC%9F/
本書のテーマは、上記の記事よりはもう少しメタ上位の話にはなると思う。
よく「考え続けることが答え」といセリフが多用されるが、この言葉には答えに辿り着く作業がぜんぜんイメージできない。このセリフは受け手にとっては思考放棄を内包する可能性が非常に高い。
その点、そういった安易な答えに辿り着きがちな問題に対する、「考え続けることが答え」以外の自分のとるべき態度について、身体性を表現する事で本書は何かしらのヒントを与えてくれる。
僕にとってはちょっと人生変えられてしまいそうなぐらい衝撃的でした。皆様も是非。
- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/04/30
- メディア: コミック
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- 作者: 五十嵐大介
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- 発売日: 2005/01/28
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