家電量販店のポイントは円と等価ではない。

むかし家電量販店で働いていたから当たり前だと思っていたけど、もしかしたら知らない人が多いのかもしれないと思ったのでちょっと説明。


資本主義の罪と罰 −ビックカメラ有楽町店での薄型テレビをめぐる攻防−:
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51728063.html


を読んでいて気になったので。メインテーマとは違う話だけれども。


問題は、2点ある。


まず1点目は、家電量販店のポイントで買った商品のポイントが付かないということだ。ヤヤコシイかもしれないので、以下ちょっと説明。わかる人はとばして下さい。

Aという10000円で20%ポイントの付く商品とBという2000円で5%ポイントの付く商品があったとする。
まずAを買うとすると、2000ポイントをもらえるが、その後Bをポイントを使って購入しようとすると、Bで貰えたはずのポイントが付かない。
AとBを両方購入するパターンを同じ割合の現金値引きと比較すると、結局ポイント制だと10000円。現金値引きだと8000円と1900円なので9900円。100円違う。Bのポイント割合が高ければ高いほど、差は広がる。

ま、だからこそヤマダ電機とかはポイントと現金値引きを両方提示して、ポイントを選ぶ場合に、現金値引き分より多くのポイントを付けるのだけれども。


余談だが、上記の構造からポイントで買う商品はポイント割合の低い商品がいいのだが、そういうのは電池とか価格の低い消耗品だったりして、上のブログのようにテレビ買ったポイントとかを消耗品で消化しようとするとスゴイ量になっちゃって大変なのだ。


2点目は、ポイントはその店でしか使えないということ。当たり前だけど、ポイントを付けてもらって次に欲しい商品が他店でいくら安くても、ポイントはその店でしか使えない。店を選べない。その上、その店でしか使えないという事は、現金をポイントという形で預けてるようなモンなのだ。現金だったら、その店の商品以外に使える。ラーメン食ったり、ご祝儀に使ったり。汎用性がなくなるのだ。この意味でも現金と等価ではない。


ポイントの方が割引率高い!→オトクー☆と単純に考えている方は一考したほうが良いです。


ちなみに価格.comを値引き交渉に提示してくる客には特別な対応マニュアルがあることが多いです。もちろん、多くは「出来ません」って言うことになってる。店舗で買おうと思っている方は、価格.comの値段持って行っても無駄なので、相場観を掴むぐらいに考えていおいた方がいいです。価格.comの価格に近ければ、他の店舗まわらずに購入(他の店でも大差ないので)。→時間節約。これが店舗購入したい方のベストな利用法。