危機感というドラッグ。そしてその毒性について。その1

こんな記事がある。↓
電子書籍の魅力は少人数制作」〜竹熊健太郎氏と「うめ」が対談:
http://m.internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100913_393431.html


出版業界にいると、上記のような活動を見て、「もう出版という機能は必要なくなってしまったのかもしれない」「危機感を持たないと業界の沈下は防げない」などという話を良く聞く。


しかし、それは間違いだとはっきり言える。


確かに、上記の記事のような、新しい活動によって、出版社が必要なくなるパターンも出てくるだろう。しかし、それは稀な例だ。


例えば、ある本がある。身バレが嫌なので具体的に提示できないのが申し訳ないが、実際に、数年前に出版されている本だ。その本の内容は、著者のホームページを見れば全て書いてある。なので本を買う必要はない。


しかし、そのホームページの内容をまとめた本がベストセラーになった。それはなぜなのか。


その答えはまた次回。ちょっとしたクイズと思って、私と一緒に考えて頂けると嬉しい。(話の流れ上、大事な前提条件を抜いてあるので、答えは合わなくて当然です。なので、あくまで次の話を面白くするためと思ってお付き合い頂ければ嬉しいです。)


きっとどの業界にも同じような事はあると思う。