危機感というドラッグ。そしてその毒性について。その2
前回の記事
危機感というドラッグ。そしてその毒性について。その1:
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20101009/1286576380
の答えは、「その著者のホームページは読みにくい」ということだ。
確かに書いてはある。が、一見しただけでゲンナリするような構成、文章。余計な情報は多すぎるし、背景デザインがうるさいため目が疲れる。読むのに丸1日かかりそうなのだ。
で、出版社を通して出来上がった本は2000円しない値段で、2時間程度で読めそうだ。情報は適切なものを無駄なく配置してあり読みやすい。
たとえばホームページをタダで読むのに24時間かかったとしよう。本なら2時間。22時間の節約になる。少なめに見積もって機会費用1000円/hでも、22時間なら2万2千円。これで2000円なら、圧倒的に安上がり。
要するに投資するに値する情報・編集だったからベストセラーになったのだ。ごくシンプルなことである。
じゃあなぜ出版業界のエラいひとたちは危機感満載なのか。次回は出版の未来を考えながらこの事について記したい。