頭おかしいよこの本!−『きのこ文学名作選』

素晴らしい書評は以下↓
飯沢耕太郎編 『きのこ文学名作選』
http://ameblo.jp/le-corps-sans-organes/entry-10741549606.html
きのこ文学名作選
http://hiromiohisa.blogspot.com/2010/12/blog-post_18.html


実は読んでない。触っただけ。でもオススメする。それはなぜか。


それは本書がのつくりが、「頭おかしい」からだ。どうおかしいのか、上記書評1番目の表現をお借りする。↓

作品単位で用紙が異なるし、イラストが多数だし、活字や、活字の並びまでもが異常であり、なかには斜めに走っている文章もあるし、銀色に銀色のインクで印刷されているので、本を傾けて、光の当たり方を加減しないと読めないものすらある


また、いくつか写真が乗っているので、上記書評の2番目も見て欲しい。。


これだけじゃなく本当にブッ飛んだ本構成で、デザイナーと印刷・製本所のカタログなんじゃないかと思うほど。コンテンツを期待して買った方から読みにくさでクレームくるんじゃないだろうか。もうやりたいほうだい。


しかし、コンテンツを乗せるコンテナーとしてどこまでできるのかが詰まっている。内容より意味の重い外装という倒錯が面白い本書、読まなくても置いておきたくなる。


ブックデザインはその世界では超有名人の祖父江慎氏。電子書籍が話題になる近年、あえて紙が見せる臨界点を体験してみてはどうだろうか。

きのこ文学名作選

きのこ文学名作選