弱さという盾を捨てて−『モテキ』4巻
素晴らしい書評は以下↓
http://ameblo.jp/mibari/entry-10540695777.html
http://mooth-1006u3.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-5934.html
4巻に至り恋愛がテーマというよりは、恋愛を素材にして、自意識に迫る巻になってきました。
皆自分の弱さを抱えて生きている。その弱さを盾に使ってきた主人公が、リア充と見ていた友も、モノは違えど同じように己の弱さに痛みを抱えていた事を知ります。そしてそのことで、盾を剣に持ちかえ、外の世界と戦い始めるところで物語は終わります。
5巻ぐらいまで続けてもう少し説明があっても・・・とも思いましたが力強いラストに著者らしさを見ました。
ところで「わさびふりかけ」の件が好きです。
なあ島田オレ達の出会いを憶えてるか?
同じクラスだったけど特別仲良い訳じゃなくて
近くでお昼食べる時にたまに余ったふりかけ分け合うだけだったな
お前が余ったわさびふりかけをくれた時
おれわさび嫌いだから「いらない」って冷たく断ったよな
でもお前は一瞬黙って手にしてたわさびふりかけを俺の弁当のゴハンにぶっかけたよな
あの時何故か俺は少し泣きそうになったんだ
うまく言えないけど
友達になる壁をお前が壊してくれたそんな瞬間だったと思う
この気持ち非常によくわかります。色々あってこの手の壁を壊す行為が苦手なので、よくよく考えてみると今の仲の良い友人の多くは向こうから壊してくれた人が多いような気がします。みんなありがとう。自分も壁を壊せるように頑張ります。
モテキはこの4巻で終了。ドラマ化があるらしいですね。
- 作者: 久保ミツロウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/05/21
- メディア: コミック
- 購入: 20人 クリック: 1,905回
- この商品を含むブログ (163件) を見る