リアルな思考術−『ものづくり道』
素晴らしい書評は以下↓
ものづくり道:
http://orfeon.blog80.fc2.com/blog-entry-5.html
【書籍:読了随想】 西堀 榮三郎 氏 『ものづくり道』:
http://ja.kessetsu.net/Glog/article.php?story=20100507110949636
アイデアを生み出す思考法やチームワーク論、リーダーシップ論、品質管理の手法などについて書かれた本。この手のテーマを扱う本は観念的になりがちだが、本書はアメリカが原子力潜水艦の開発する際、GE社とウエスチングハウス社に「競争」ではなく「競走」させた話、リーダーシップの重要性について、南極点探検におけるアムンセン隊とスコット隊の話、旭化成ベンベルグ工場での話等、具体的な事例を数多く提示し、説得力の高い説明がされている。
特に旭化成ベンベルグ工場の話は、不良品のできる原因を究明していく話なのだが、非常にドラマチックで感動を覚えた。引用するには長すぎる話なので、是非読んでもらいたい。
1990年に出版された本の改訂版らしいが、観念的ではなく淡々と具体的な説明がなされているのに、現代に通じるどころか先端的な思考に感じられるのは、一定の普遍性を獲得しているからだろう。オススメの一冊。
- 作者: 西堀栄三郎
- 出版社/メーカー: ワック
- 発売日: 2004/07/01
- メディア: 単行本
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