「水」が深く関わるマンガで涼しくなろう。
全然更新できていないので無理やり簡単な記事で誤魔化したいと思います。
「水」が深く関わるマンガのご紹介。ってだけの投げやりな記事です。とにかくどの作品も本当に面白い!めっちゃオススメなこの作品たちを読みながら暑い夏を乗り切っていただければ。
『パプリカ』『東京ゴッドファーザーズ』などの作品で有名な今敏氏によるマンガ。
- 作者: 今敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/21
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- 作者: 漆原友紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/21
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- 作者: 漆原友紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/21
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『リトル・フォレスト』『魔女』で有名な五十嵐大介氏のマンガ。
- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/07/30
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- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/07/30
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- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/30
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- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/07/30
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- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/07/30
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しかし、読んでみると、共通してみんな「水」には強い「力」と「神秘性」を感じているのだなぁと思わされる。昔、水に綺麗な言葉で話しかけると結晶がホニャララ…という話がありましたが、ネタに「水」を選んだのは素晴らしい眼力だったと思います。「水」ほど広く一般に、身近で重要ながら何か神秘的で圧倒的な力を持った印象を持っているものは無いのかもしれません。
募金したらおつりが返ってくる漫画。−『僕らの漫画』
「東日本大震災復興支援チャリティーコミック」と銘打たれた漫画のオムニバス。
具体的には、このコミックの収益は震災遺児・孤児のための育英基金に寄付されるそうです。
元は電子書籍としてアプリで発売されていたそうなのですが、私はアプリの存在を知らずに書店で出会い、そのままレジに持っていったため紙としての漫画で読みました。
見開きのページとかはどう処理されてるのかわかりませんが、アプリだとちょっと安いみたいですね。
中身は読切28本で総ページ数450弱くらいの厚い読み応えのあるつくりで、チャリティーでギリギリまで経費を詰めるためか、カバーなしのカラー表紙に直接オビが巻かれているといった体裁。
広告も出していなかったようで、あまり知られてないようですね。私は広告が好きなので、広告出して売上あがった方が、「なるべく多く募金集める」という目標を達しやすいのでは?と、また、こういう取り組みが広く知られる事は悪いことではないように思ってしまうのですが、その辺はやはりパブリシティに期待していたのかもしれません。とりあえず、あまり知られていないようなので私もこの零細ブログの記事で多少なりとも口コミ貢献できればと思います。
で、内容なんですが、募金だと思って買ってもおつりが返ってきちゃうよ!ってぐらい面白かったです。もちろん、28本もあれば感覚の合わない作品も出てきますが、私にとってはこの漫画が楽しめた事もさることながら、新たな漫画家の発掘がとても嬉し楽しく感じました。特にストーリーを途中から読んだり見たりが嫌いな私は漫画雑誌をどうしても手に取れないので、読切オムニバスという今回の形式にはとても助かりました。
そういえば『コミックいわて』を読んだ時も本当に良い出会いがありました。(ちなみに調べてみたら、『コミックいわて』も売上が寄付されるようですね。)この読切オムニバス的な形式はもっとたくさん出てもいいんじゃないかと思います。
ちなみに私が好きな作品は、
三宅乱丈『うさぎのキモチ』
村上たかし『ビーチグラス』
進藤ウニ『LUCKY STAR』
ねむようこ『其を射落とすは明日の矢』
和田フミエ『あまのいわと』
麻生みこと『コトノハ』
手原和憲『You'll Never Walk Alone』
さそうあきら『ダンのこと』
です。特に「進藤ウニ」さんと「さそうあきら」さんは強烈に良かったので、他の作品も追ってみようと思います。
仮に募金じゃなくても、買ってよかったときっと思える一冊です。
紙バージョン↓
アプリバージョン↓
僕らの漫画 - Digital Catapult Inc.
正し過ぎて恐い。−『<対話>のない社会』
素晴らしい書評を二つ↓
『〈対話〉のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの』 中島義道 (PHP新書)
http://fuji-san.txt-nifty.com/osusume/2007/01/php_8c17.html
書評「<対話>のない社会」中島義道 著
http://www.ningengaku.net/library/199803xx-ToyoKeizai.htm
めっちゃザックリと一言でいってしまうならば、「高コンテクスト文化」から「低コンテクスト文化」へシフトすべき!という内容。
(コンテクスト文化についてわからなければ以下のエントリが非常にわかりやすく参考になります。)
高コンテキスト文化と低コンテキスト文化:
http://suto3.mo-blog.jp/nashita/2006/01/post_32bb.html
基本的に絶賛されている書評が多い本書。しかし私には何か違和感のある読後感だった。「世間に毒されている」なんて一刀両断されてしまえば何も言いようがないのだが、なにかしっくりこない。
例えば、本書P111『露地の「掃除」とは落ち葉を残すこと?』の中で、
わが国では、あることを命じられたときも、言葉通りの意味を「相手が何を期待しているのか」という観点からとらえなおしてそれに応ずることが一般に要求される。
として、千利休が息子に「掃除しろ」とだけ言い、息子が掃除の終わりを報告。「まだ充分でない」と言われた息子がさらに完璧に掃除し終えてから、千利休が「ばかもの、露地の掃除はそんなふうにするものではない。」と言って木を揺すって落ち葉を落とした話や、本書P138の軍隊の話、とある本当に原因不明の問題について、上官が下っ端の兵士に対して「たとえ自分がやらなくても『私がやりました』と言って出るくらいの気持ち」を期待して叱り飛ばす話がある。
確かにこういうのは自分も中学高校の部活動で嫌というほどやらされてきたし、実際自分はこういう話が嫌いだ。たぶん世間様と比較してもかなり嫌う方だと思う。
しかし、だからといって著者の意見になんとなく諸手を挙げて賛成しずらいのだ。
今の自分ならちゃんとその時の違和感は言葉にできただろうが、その時は自分の違和感を伝えられずに悶々と過ごし、結局訳のわからない言い訳をして逃げるように部活を辞めたということがあった。
その部活には著者の言うような圧殺する空気があったのは間違いない。しかし、私が顧問の先生と「対話」できなかったのはそれだけではない。語彙力や表現力の無さもある。著者の言う「対話」ができれば、辞めるにしても辞めないにしても、もっと良い結果を得られたのではないかとは思うが、「対話」には前提となるコミュニケーション技能のハードルはけっこう高く、著者のような賢い人間には当然でも、当時の私のようなウマシカにはなかなかに厳しい。
そして今だって私にはうまく表現できずに伝えられない感情や理屈が非常に多い。
著者の言うような社会がくればいいな。と思う部分もあり、そんな社会が実現したらなんだか恐いな。とも思いつつ。
曖昧さのないクッキリした感じが、なんだか正しすぎて恐いのだ。
「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの (PHP新書)
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1997/10
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依存と自立−『孤高の人』『今夜、すべてのバーで』
『孤高の人』の素晴らしい書評を↓
坂本眞一『孤高の人』4 巻読了。:
http://yamano-kakeru.blog.eonet.jp/default/2009/06/4-8313.html
『今夜、すべてのバーで』の素晴らしい書評を二つ↓
この本は座右の書にして僕のバイブル:
http://www.kototone.jp/media/livre/ka/bars.html
中島らも「今夜、すべてのバーで」:
http://norabako8.blog93.fc2.com/blog-entry-806.html
「依存」の対義語は「自立」との事。
漫画『孤高の人』はまだ途中までしか読めていないのでなんとも言えないが、人間関係で起こる摩擦に非常に敏感な主人公が、ストイックなまでに全てを捨てて山へ取り組む姿が印象的な本作。なんだかずいぶん悲しい社会観だなぁと思いつつも、ハンパじゃない断捨離っぷりが格好良く映る。依存への恐怖感がそうさせるのだろう。山という皮膚と空気の境界線を敏感に感じるような極限の世界こそが、彼にとっては「自立」という高次の安心感を与えてくれる場所なのかもしれない。
んでは依存とはどんな状態なのか。それは、『今夜、すべてのバーで』を読むべきだろう。本書はマリファナより依存性が強いと言われるアルコール依存症の話。著者本人がアルコール依存症の際に描き上げたらしい本書には、読んでてクラクラするするほど強烈、かつ精緻な依存状態の記述にゾッとさせられる。正直読後はお酒飲むのが怖くなります。
『孤高の人』を読んで生物的な自立を考えたり、『今夜、すべてのバーで』を読んで社会的な自立を考えたり…自分はどのぐらい「自立」の状態に近づいているのだろうか。どんなものに依存しているのだろうか。果たして完全な自立が一点の曇りもないくらいに疑いなく目指すべき姿なのか…そんな事を思ったらまずはこの2作品を。
…という高尚な話じゃなくてもこの2点、方や迫力満点の画力とキャラづくり、方や迫力満点の表現力と説得力で迫るエンタメとしても抜群の作品なのである。是非ご一読あれ。
- 作者: 坂本眞一,鍋田吉郎,新田次郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/04/18
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- 作者: 中島らも
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読書備忘録17
- 作者: 林總
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- 作者: 藤田志穂
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- 作者: 日垣隆
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- 作者: 嶋浩一郎
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- 作者: 高田築
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- 作者: 上野顕太郎
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- 作者: 今 敏
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- 作者: 西岡兄妹,フランツ・カフカ,池内紀
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- 作者: 荒木飛呂彦,鬼窪浩久
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- 作者: 松本大洋
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- 作者: ふみふみこ
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101 (Big spirits comic special)
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- 作者: つばな
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- 作者: 小飼弾,山路達也
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- 作者: 小飼弾,山路達也
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- 作者: 戸田誠二
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ブラック・ジャック創作秘話?手?治虫の仕事場から? (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
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ニアアンダーセブン (1) (角川コミックス・エース・エクストラ)
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ニアアンダーセブン (2) (角川コミックス・エース・エクストラ)
- 作者: 安倍吉俊,gK
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年収1000万円の「現役大学生」が考えた 20代で一生の資産を築く方法
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悪貨が良貨を駆逐するinウェブ?−『ウェブはバカと暇人のもの』
素晴らしい書評は以下↓
ウェブはバカと暇人のもの (中川淳一郎)
http://blog.tokuriki.com/2009/06/post_451.html
梅田望夫と中川淳一郎の共通点 - 書評 - ウェブはバカと暇人のもの
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51230000.html
ウェブはバカと暇人のもの
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20090610
コミュニケーション版の「悪貨が良貨を駆逐する」みたいな話。
以前たくさんのリツイートされた「金田一少年の事件簿」や「神の雫」の原作で有名な樹林氏のツイートを引用するとこうだ。↓
他人の創ったものに素直に感動し、自分も何か創りたいと思う人はクリエイター向き。感動しつつここがこうだったらもっと良いのにと、つい考えてしまう人は編集者やプロデューサー向き。何でもすぐあら探しする人は、モノ創りには向いておらず、例えば漫画ならそう遠くない将来、読者ですらなくなる。
本書著者が問題にしているのはこの3点目の人物だろう。大まかにいうとこのような人物たちが悪貨となってウェブ上を席巻しているといった内容が本書の要旨だ。
本書ではそのような考えに至った著者の経験が、具体的にじっくりと説明されていて非常に説得力がある。特に公私の線引きが難しい部分なんかは私もとても共感した。例えば、電話は基本一対一が前提だし、それに対してテレビはマスを前提として作られている。
しかしネットはどちらも想定されていて、さらにグラデーションがあって非常にわかりづらい。どこから公の場として考えるべきなのか。「嫌なら見なきゃいい。」が通用するしないの線引きはどこなのか。営利非営利の違いぐらいではなさそうなのは容易にわかる。本書で著者がその結論に至るまでの経緯が記されているが、その「いつの間にか公共化してました」的な混乱はよくわかるような気がする。
ウェブのビジネス利用(特にマーケティングやプロモーション)については悲観的な書き方がされていた。その中でテレビ最強説について語られていたが、たぶんネットはテレビに負けているというより、結果が現れる世界なんだと思う。テレビはプロが作ってマスに流す前提だから、情報の流れの上流にあるだけなんだと思う。情報の受け手が渦巻いている海の部分の一部がネットであるためにそう見えるのではないか。私は現時点ではウェブはマーケティングやプロモーションで成果を出すというよりは効果測定の場として利用するのが良いように感じる。ウェブでどう受け止められたかを良く観察して、より良いプランやアイデアをつくるネタにしたり、普段の効果測定から見えないバイアスの違う意見を掬いとることで商品開発にフィードバックしたり・・・といったことには良いものになりそうな気がする。そして将来は海の水が雨雲となって上流であるテレビにも降り注ぐことになるだろうし。・・・いや、偉そうなこと言って自分でもよくわからないんだけれども。。。
普段あまりウェブに触れない人には実感・共感の伴わない納得をしそうであまりオススメできない本書だが、ウェブでいろいろと失敗し続けている私のような人にはオススメしたい一冊。
- 作者: 中川淳一郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/04/17
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